通常、フライス加工と言えば回転するエンドミルで素材を削ります。このため、エンドミルの直径に倣って角面には必ずコーナーRが付いてしまうのが分かるでしょうか?
この加工面のままでは完成には程遠く、取り付けられない部品がいくつか発生します。このコーナーにピンカドを付けるのが「スロッター加工」と呼ぶ加工方法です。
動画を見て判るように「刃物は回転していません。」
昔からの職人さんでは通称「耳かき」とか呼んでいるようです。
マガジン挿入口幅やトリガーバー幅に合わせて刃物を作る必要もあり、研いだ刃物を回転チャックへ取り付ける際に高精度に角度を保持させる取り付けも大変な仕事です。
刃物は回転しませんので、カンナ掛けの様に薄く真鍮をそぎ落として行く加工方法は、マシニング加工ならば簡単だと嘯く方々にも良く見ていただきたい動画ですね。
繰り返しますが「このような加工の為の刃物は売っていません。」
なので、このスロッター刃物は自社設計&自社内製造です。
当初は直径220mm、厚さ22mm、重さ約7kgの真鍮円盤材料からたくさんの加工を施して、出来上がるフレームの最終工程前に行うのが、この3行程スロッター加工になります。
(マガジン挿入口上下2工程&トリガーシュー&トリガーバー2方向@1工程)
金型で作られるガバメントでは、金型構造の必要性からマガジンキャッチ周辺の肉厚部位を、後方からスライドで抜くので、ごっそり構造を省く必要があり、どんなに再現性を叫ぶガバメントモデルガンでも、このフレーム部分のバイタルパートまで絶対的丁寧に作りこまれているのは弊社の真鍮製ガバメントのみなのです。
フレーム工程は、ようやく最終仕上げ加工を残すところまで進行しました。
まだ納期は読めませんが、ご予約のお客様には今しばらくご辛抱頂く事を深くお詫び申し上げます。