画像のプラスチックモデルガンは言わずと知れた「MGC・GM2」ですが、実は弊社のチョットだけカスタムモデルです。
GM2は昭和49年~57年頃のロングランナー大人気モデルでした。
私も当時、埼玉・美女木に在ったMGCの工場でGM2やプラパイソンやMkⅢリボルバーを組み立てるアルバイトをさせてもらっていました。
そのためかGM2にはとても思い入れがあり、今でも大好きなモデルガンなのです。
(GM5は予告されたかどうかの頃で、未だ影も形もありませんでした。)
アルバイトをしていた当時、GM2はモデル末期でサテンフィニッシュモデルやシリーズ'70刻印カスタム、タークスペシャル等が当時その工場で組み立てていたラインナップだったと記憶しています。
話を元に戻しまして・・・。
この画像のGM2は彫刻機による特殊な刻印が施されたスライド部品単体が中古の引き取り品に紛れて私のところへやってきました。
当時のMGCは輸出モデルも手掛けることから、実物の商標には敏感でランパンコルトの無いスライドが標準品だったことを当時の方達は強く記憶に残っておられるはずです。
スライドには全部の彫刻が入っているので、元のオーナーはそれなりの思い入れでやったのだろうと容易に想像が付きます。
サイド発火タイプのスライドですが、いったい何処で刻印してもらったのでしょう?
物故されたオーナーですので、その意志を遂げてあげようと手元にあったデッドストックのフレームとバレルを引っ張り出して、サンドブラストを施してから組み上げてみました。
(数年前に廃業されたMGCブレーンショップだった「マルケイ」から引き取ったMGCパーツのストックです。)
フレーム刻印はMGC純正のGM4・GCNMが出るまでのミリタリータイプ・フル刻印の物で、バレルも珍しい?STD用のストック部品を使用しています。
外装の亜鉛部品も程度の良いサテンフィニッシュモデルから流用しました。
今更なGM2ではありますが、こうやって真面目に写真を撮ってみると、ナカナカ様になっているじゃありませんか。
GM2は部品からそのまま組み立てると調整が必要なモデルガンで有ることはあまり知られていません。
一番起こりやすい現象はディスコネクターの動作でした。
GM2と実物のディスコネクターは違う機構でハンマーがダウンするとトリガーバーを下に蹴飛ばしてシアーとトリガーバーのリンクをディスコネクトさせる構造です。
当時のMGC工場では、トリガーを弾く際にトリガー上端に指を掛けた場合、トリガー中央に指を掛けた場合、トリガー下端に指を掛けた場合のそれぞれで、ハンマーに指を添えてトリガーを弾き、ディスコネクトとハンマーの動きを確認していました。
調子の悪い物のパターンは「ディスコネクトが不安定で切れが悪い物」や「ハンマーが落ち切らずにハーフコックでストップしてしまう物」等の症状が起こります。
もしも手持ちのGM2でその様な現象が有るならばほとんどはシアースプリングが原因です。
その調整方法は当時の工場長・富Xさんに教わったのを今でも手が覚えていました。
懐かしいなぁ。
元オーナーの思いを遂げるはずが、自分自身の回顧録になってしまったようです。
MGC・GM2に関して好評であれば、時間と折を見て「極初期、改良初期、センターモデル末期、CVアルミカートサイドファイヤ化、7mmCAP仕様」の基本的な変遷を考古学チックに取り上げていきたいと思います。
(GM2については感想やご意見お聞かせください。)